しゃおめいの”無邪気でいたい”

台湾から帰国して、再び日本社会で生きる!癌克服回顧録から地方移住までの記録

脱貨幣への取り組み -能力の交換、できることの交換、物物交換で豊かに-

6月から立礼式茶道を習って、もう4ヶ月経っちゃいました。

茶道のことはまた別投稿で書きたいと思いますが、

その茶道の先生が、既成概念に捉われない、

いい意味で「お茶の先生らしくない」お方で面白いんです。

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先生は、茶道の先生でもあり、ピアノの先生でもあり、小料理屋の店主でもあります。

表向き3つもわらじ履いていて、面白い人だな〜と思っていましたが、

だからこそ、私も堅苦しいイメージしかなかった日本の茶道を

「この先生なら」と感じて習い始めたわけです。

 

 

昨日は稽古後に題名の“脱貨幣”の話になりました。

こう聞いてピンとくる方は是非ご意見伺いたいです。

 

要するに「お金がなければ何もできない」という先入観に捉われている社会、人

また実際「先立つものは金」というシステムを構築した資本主義者を疑問視、抵抗する姿勢です。

 

例えば私の実践例ですが、20代はよく「言語交換」をしました。

わたしは日本語、中国語が話せる、

相手は英語やスペイン語、フランス語、ドイツ語、韓国語etc...
語学を習いたければ、能力を交換して、貨幣などなくても習えます。

 

言語交換だと実際に対面しなくても、オンラインでも可能です。

割とすんなり取り入れられる脱貨幣活動です。

コロナ禍でメインになりつつあるWebでのやりとりが、

もしかして脱貨幣の後押しになるかも?と思いました。

 

先生は、料理ができる、相手は英語の翻訳家

英語と料理の技術交換で、お互いに習いたかったことを自分ができることを提供して習う。

久しぶりに、こういう話ができる人を見つけた!と思いました。

同じようなことを考えて、実際に行動し始めている人がいて、話ができたことが嬉しかった。

 

私はこの貨幣制度、ひいては資本主義社会を大学卒業後社会に出てから割とすぐに疑問視しだしました。

そんなことを口に出すと大体は笑われました。

あとは、「そういう世の中だからしょうがない」とか「面白いこと言うね」とか

でもたった1人、そういうことを真剣に考えている人に出会いました。

それで物々交換のお店事例や、能力交換を実際に導入する自治体の講演会なども行きました。

もう15年ほど前の話です。

 

確かに、現代において貨幣は交換する手段以上のものになって、

価値基準の判断手段、さらに言えば全ての判断基準になっています。

例えば、就職活動で提示される給与額面はまさに能力を金に変換した金額です。

 

全てを一旦金に変換しなければ、物の価値、事の価値、人の価値が判断できないのか?

割と恐ろしい話です。

それほどまでに人の意識に浸透しています。貨幣ってやつは。

 

でもわたしはやっぱり15年以上たった今でも変わらず疑問視します。

自分が持つスキル、能力、出来ることをみんなが出し合って、

需要と供給が成立すれば、貨幣がなくても問題解決したり、生活が豊かになったりしませんか?

そんな夢物語って言われるかもしれない。

確かに貨幣制度が浸透した今の社会や、もうどっぷりお金ありきの考え方に浸っていれば難しいでしょう。

でも事実、実例があります。

小さい活動からお金がなくたって“豊か”になれるってことを、実例を増やしながら主張したいです。