しゃおめいの”無邪気でいたい”

台湾から帰国して、再び日本社会で生きる!癌克服回顧録から地方移住までの記録

珈琲と、人のつながり *1

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[写真]金沢のお土産 金粉入り珈琲をお家で…

今週は、所用のため、ほとんど東京にいたしゃおめいです。
今回の東京は、本当によくしゃべり、そしてよく珈琲を飲みました。

まずは赤坂での珈琲
旧友に連れられて、てくてくと坂を下ると小さな西洋風のお店があって、
その脇の小道に面して、やや大きめなソファーが並べてありました。
言われるがままに腰を埋めると、店員さんが「ホット ツー(Vサイン)?」って。。

***
「こいつだいぶ来てるな…」
思い起こせば、彼との出会いは、台北の海辺の珈琲屋だった。
その珈琲屋は、すぐ目の前が海、一階が小ぢんまりとしたキッチン、
飲むところは店先の小道か、きっつきつで急な階段をあがったところにある数席
夏は蚊に刺されながらアイスコーヒー、冬は冷たい海風に煽られながらフレーバーコーヒー
トイレは同じに並びにある軍の巡視ほったて小屋に行き、徴兵の青年にあいさつして借りるという…
でもこの珈琲屋から眺める東シナ海の夕陽は格別だった。
毎回何時間も腰を下ろして、そして結局夕陽を待ち構えてしまうお店だった。

赤坂のお店は、残念ながら海も夕陽も眺められない、目の前はコインパーキング
だけど旧友はそこの小道を通る老若男女とたわいのない挨拶をする。
杖が必要そうなおばあさんから、ランドセルに帽子の小学生まで
下ってきた坂から大きく手を振って挨拶をすることもあった。
静かで、悪くなかった。この地域に馴染んでいる彼の一面を見せられた気がした。
***

彼と珈琲について話したことはそんなにないんだけど、お店についてはよく話題にあがります。
それはきっと私たちの共通着目点のひとつだから。

通りかかった小学生の女の子は、挨拶するなり、こう言ってきました。
「どういうご関係ですか!?」(ま、ませてる!)

この質問は、案外答えるのに難しい質問でした。
こう言われて、私たちの関係って、一言では言い表せない関係だなーと気づかされました。
んー と濁していると、女の子はどんどん”関係”を提案してくる(笑)

「友だち?」  んー
「同級生?」 近いかもー
カレカノ?!」 (小学生ってこんなこと言うの?!)違うー
「会社の人?」 違うー
「幼なじみ?」あーある意味ねー
「奥さん?」違う ー
「センパイ?」 あー人生の先輩かもー
「仕事関係のひと?!」あーそうともいえるかもー

結局、彼は女の子にこう言いました。
「海外にいた時に知り合った友だちだよ」
女の子たちは、なぜか ぽかーん としていた(笑)疲れたのかな…?

女の子たちが去った後、また少しだけ腕を組みました。
彼との話は、おしゃべりではなくて討論に近いです。
だからか、腕を組むことが多いのです。
パリのテラスなんかも、若者がアートについて熱く意見を交えると聞いたことがあるけど、
そんな感じなんだと思います。
討論会を開ける珈琲屋は魅力的です。


新しい生活に、ひとつ通うお店が増えたような気がしました。


+今回のお店+
台北  淡水    天使熱愛的生活   
東京  赤坂    ガザーラカフェ